鴫原盛之
本企画のトップバッターは、ゲームミュージックに傾倒したことをきっかけに、耳コピー&キーボード演奏&MMLによるサウンドプログラミングを独学で覚えた、筋金入りのVGM好きを自称する不肖ワタクシ、鴫原盛之が務めさせていただきます。ゲーム狂い歴30年の間に出会った数多くの作品の中から、筆者が自信を持っておすすめする選りすぐりの20タイトルをご紹介しましょう! |
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| 発売日:1984年4月25日 |
| 品番:YLR-20003 |
「大好きなアーケードゲームの音楽が、自宅にいても聞けるだなんて!」と、ゲームミュージックがアルバム化され、れっきとした商品として売られていることを最初に知ったのはこの作品がきっかけでした。特に「ニューラリーX」のノリのよさは当時としては最高で、「ゲームにもこんなステキな音楽が存在するんだ!」と、BGMというものの存在を生まれて初めて認知した作品だったことでも印象深いですね。これ以前のゲームは、プレイ中は撃ったり壊れたりしたときの効果音がただ鳴るだけで、BGMがまるで存在しない作品のほうがむしろ多かったぐらいですから、そのインパクトたるや絶大でした。
すでにあちこちで語りつくされていますが、「ゼビウス」や「ギャラガ」などのオリジナル曲に続けて流れる、Y.M.O.の細野晴臣氏がアレンジした伝説のメロディをバッチリ収録しているのがこのアルバムの一番の魅力。ゲーム中はファンファーレなどの簡単な曲しかなく、メインとなるBGMが存在しない「ボスコニアン」ですら、ボイスやSEを交えながらひとつの音楽作品として成立させてしまうアイデアにはもう脱帽です!
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| 発売日:1986年6月25日 |
| 品番:28XA-85 |
「けっきょく南極大冒険」「ジャイラス」「ロックンロープ」「プーヤン」、そしてバブルシステム基板を搭載した「ツインビー」と「グラディウス」の各タイトルを収録。それぞれのオリジナル曲はもちろん、「ツインビー」と「グラディウス」のアレンジバージョン2曲の出来もベリーグッド! 特に「グラディウス」のアレンジ曲に関しては、個人的に大のお気に入りであった前衛地帯と1面、4面の曲だけをピンポイントで使用していたのがたまらなく嬉しかったですね。当時の筆者は生粋の(?)原曲原理主義者でしたが、そのコンプレックスを見事に破ってくれたのがこの曲でした。
発売当時はアルバムを買うお金がなかったので、それまでの間は友人がゲームセンターでウォークマンを忍ばせてコッソリ録音した、雑音だらけの「グラディウス」のカセットテープを借りて楽しんでいました(笑)。テーブル筐体を挟んで「グラディウス」を2人プレイで遊ぶときには、友人が遊んでいる間はずっとスピーカーに耳をくっつけたままBGMを聞きつつ、順番がくるのをじっと待ってたりした思い出もありましたっけ……。 おっと、言い忘れた! 「グラディウス」にはゲーム中に聞くことができない、いわゆる未使用曲が1曲収録されていますので、ゲームミュージック通を自称する人は聞き逃し厳禁ですゾ。 |
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| 発売日:1986年8月25日 |
| 品番:28XA-94 |
カプコン草創期の代表作、「魔界村」「ソンソン」「1942」「ひげ丸」「戦いの挽歌」「ガンスモーク」「エグゼドエグゼス」「セクションZ」の各オリジナル曲を収録。現在でもシリーズ作品がときどき発売される「魔界村」ですが、当時としては珍しく1周目と2周目とで異なる演出およびBGMをわざわざ用意していたという、なんとも感動的な作品でした。
当時のカプコン作品の面白い特徴は、ネームエントリー画面において文字の入力が終わると小曲が流れる演出を盛り込んでいたこと。さらに、1位のスコアを取ったときと2位以下のときとでは曲が変わることもあるので、生来負けず嫌いの筆者は、1位の曲を聞くことがゲームを遊ぶ際の大きなモチベーションのひとつになっていました。このCDでもエントリー終了時の曲はバッチリ聞けますので、それぞれの曲にどんな違いがあるのか、ぜひ聞き比べてみてください。また「エグゼドエグゼス」では、1,000万点に到達すると画面に「おめでとう!」と表示され、ファンファーレが鳴ってゲームが終了する演出も秀逸でしたね。
アレンジバージョンは「魔界村」と「戦場の狼」の2曲を収録。どちらの曲も、ゲームをプレイ中に聞こえてくるものとはひと味もふた味も違う、オリジナル版に比べてかなりポップな曲調になっているのが特徴です。 |
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| 発売日:1987年1月25日 |
| 品番:28XA-110 |
「スペースインベーダー」を筆頭に、1970~80年代のタイトー作品のBGMを多数収録。琴や三味線の音色を再現し、和風テイストをいち早く取り入れた「影の伝説」をはじめ、単純なメロディの繰り返しでありながら、コミカルな世界観にピッタリと符合した「ちゃっくんぽっぷ」のテーマなど、数々の懐かしい作品をタップリと堪能できます。
筆者がこのアルバムを入手した一番の動機は、大好きな「バブルボブル」のBGMが聞きたかったからでした。独特の澄んだ音色のメロディと、体の芯までズシリと響く重低音ベースのシンクロはまさに絶妙。ただ、どういうわけか最終面のスーパードランクのテーマ曲が入っていないのが少々残念でしたね……。
また、「アルカノイド」ではゲーム中のBGM自体は存在しないものの、実はネーミングのテーマ曲が異常なまでにカッコよかったり、あるいは「ハレーズコメット」のBGMが、地球滅亡の危機と戦う主人公(自機)を描いたスペースオペラを想起させるハイクオリティであったりと、聞くたびにいろいろな発見ができて楽しめる一品です。 |
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| 発売日:1987年6月25日 |
| 品番:28XA-166 |
「音楽しか聞けないレコードやCDを買うぐらういなら、ゲームで遊ぶのにお金を使ったほうがいいに決まってるじゃんか!」と、いうのが当時の鴫原少年にとっての不文律。しかし、そんな筆者のカタ~イ財布のヒモを見事に緩め、絶対原則を初めてブチ破ったのがこの作品でありました。あのボディソニック筐体を使用した、腹の底までズンズン響いてくる大迫力のBGMが自宅で聞けるとあっては、これはもう買わずにはいられないでしょお客さん!
ちなみに当家では、当時CDプレイヤーがなかったのでLP盤で買いました。なので、オマケでついていたイラスト集のサイズが、CDで買った友人のそれよりもひと回り大きかったのが妙に嬉しかったのを覚えています(笑)。 バツグンにノリがよく、ゲーム中の臨場感を高める「Cosimic Air Way」(山岳地帯のテーマ)をはじめ、いかにもクライマックスという緊迫感を演出した最終ボスのテーマなど、どれをとっても秀逸の出来。某先輩ライターなどは、今でもこのゲームのラスボスの曲が、生涯でベストの曲だと公言しているほど心酔しきってます(さり気なくプチ暴露!)。
また、以前に本サイトのインタビューにも登場した松前公高氏が参加したアレンジバージョンも5曲収録されています(※LP盤だとB面全部がアレンジ曲です)。購入した当時は原曲とはあまりにも異なるため(特に「Inorganic Beat」の曲が顕著)、当時はオリジナル曲に比べると聞いた回数がかなり少なかったのですが、今あらためて聞いてみると、これが実に味わい深くてよくできているんですよね(松前さんゴメンナサイ!)……。
ZUNTATAおよびタイトーBGMの歴史を語るうえで、絶対に忘れちゃいけない珠玉の逸品であります。
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| 発売日:1987年7月5日 |
| 品番:BY30-5170 |
「ザナドゥ」と「ザナドゥ シナリオII」のBGMを、オーケストラおよびシンセでアレンジしたメドレーを全11曲収録。どの曲も超ウルトラスーパーハイクオリティで、たとえゲームを知らない人であっても、一度聞いたら「ゲームミュージックとは何て素晴らしいものなんだ!」と、感動にむせび泣くことウケアイです。筆者の中では、今なおPCゲームのゲームミュージックアルバムでベスト・オブ・ベストの作品といえばコレなのです。
筆者は当時、友人宅にあったPC-9801をたまに借りて「ザナドゥ」を遊んでいたのですが、最初はPSG音源で曲を聞いていたため、特にこれといったインパクトはありませんでした。ところがドッコイ、ある日友人が買ってきたFM音源ボードを搭載した状態で聞いてみたら、それまでとは比べ物にならないほど劇的にカッコよくなり、「これが同じゲームのBGMなのか?」と我が耳を疑うほどに衝撃を受けました。元々壮大な世界観を持ったゲームが、音源ひとつ変えただけでそのスケールがさらにアップするという体験ができたのは、今となっては実に貴重なものでしたね。
FM音源版の曲でも十分に感動しましたが、本作品でアレンジバージョンを聞いたときの衝撃はそれ以上でした。特にタイトル画面で流れるテーマをアレンジした「ザ・リザレクション・オブ・ドラゴン」や、病院に入ったときに流れる「ア・カーム・トーン・オブ・ヴォイス」などのBGMは、「ゲームをあまりやったことのない自分が、どうしてこんなに感動するのだろう?」と、驚かずにはいられませんでした。あまりの素晴らしさに、少年時代に寝床でしばらく聞いていたら、感動のあまり涙がこぼれまくって枕をグショグショに濡らしてしまったぐらいですから(実話)……。
現在では極めて入手困難かと思われますが、文句なしにゲームミュージック史上に残る最高峰の名盤です。もしどこかで売っているのを見つけたら、女房を質に入れてでも絶対に買いましょう。さもないと一生の悔いを残すことになるかも!? プレイヤーの再生ボタンを押す前には、ハンカチのご準備もどうぞお忘れなく。 |
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| 発売日:1987年10月10日 |
| 品番:28XA-109 |
「アフターバーナー」「エイリアンシンドローム」「スーパーハングオン」「SDI」「ダンクショット」の5タイトルを収録。まず「アフターバーナー」では、ゲームと同名の曲である「After Burner」において、ゲームをプレイ中は聞くことのできないメロディパートが入っているところが、第一の聞きどころポイントになるでしょう。 「SDI」では、イントロを聞くだけで鳥肌が立つほどカッコイイ「An Imminent War」や、同じくイントロで撃ち落とされた機体や流れ星が沈んでいく姿を想起させる、「Satellite Attack」の曲がとにかくロマンチック。美しい宇宙空間の画面と相まって、「これぞまさにスペースオペラだ!」と叫びたくなるほどに感動的です。 「ダンクショット」のBGMは、とてもバスケットボールゲームのものとは信じられないほどにシュールな作品ばかり。軽快でノリノリの曲があったかと思えば、次のトラックからいきなり悲壮感漂う曲調に変化したりと、独特の不思議ちゃんぶりをいかんなく発揮しています。筆者は昔から大のスポーツゲーム好きで、今までに数え切れないほどのゲームを遊んできましたが、こんな変わったBGMを持つ作品は後にも先にもこのゲームだけ。ゲーム歴30年のオヤジにすらそう思わせるほどに、すさまじいまでの異色作なのです(褒め言葉)。
そしてベストワンに選びたいのが、その名のとおりサーキットを駆け抜けた勝者のイメージがわいてくる「スーパーハングオン」の「Winning Run」という曲。作曲者のPretty K.N.こと並木晃一氏が、「アドリブで弾き殴った」(※ライナーより引用)というクライマックス部分のメロディはもう最高! 筆者の長~いゲーム歴の中でも5本の指に入るキング・オブ・お気に入りで、今聞いても鼻血と血尿が同時に飛び出しそうになるぐらいカッコイイです。
そういえば、少年時代はこの曲をハモりながら友人たちとチャリンコを漕ぎ、数十キロ先の街にあるゲーセンへ遠征に行くのがお決まりのパターンだったなぁ……。 |
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| 発売日:1987年12月21日 |
| 品番:28XA-198 |
1980年代のゲームセンターを華麗に彩った、セガが誇る「アフターバーナー」「アウトラン」「ハングオン」「スペースハリアー」の大型体感ゲームのオリジナル曲をまとめて収録。中でも、当時はBGM自体が存在しない作品も少なくなかったドライブゲームにあって、ひときわクオリティの高い曲を盛り込んでプレイヤーに衝撃を与えた「アウトラン」は、もはや説明不要の名作ですね。筆者などは感動のあまり、「MAGICAL SOUND SHOWER」の楽譜だけが欲しくて、当時ゲームファンの間ではメジャーだった月刊誌「マイコンBASICマガジン」を買ったほどでした。あ、そういえば「ベーマガ」を生まれて初めて買ったのは、確かこのときだったような気が……。
シューティング好きの筆者としては、やはりあのゴンドラ可動筐体が懐かしい「スペースハリアー」を外すわけにはいきません。独特の渋~い音色が魅力のベースにドラムにパーカッション、および全面クリア時の感動を誘う「LAKE SIDE MEMORY」の素敵なメロディは、発売から20年以上が経過した今もなお色あせることがありません。さらにノリノリ全開のボーナスステージ曲、「BATTLE FIELD」をひとたび聞けば、筆者などはイントロのスネアドラムの音だけで軽くドンブリ3杯はイケますね。 |
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| 発売日:1988年3月25日 |
| 品番:28XA-203 |
圧力スイッチつき筐体が懐かしい「ストリートファイター」を筆頭に、「トップシークレット」「ラッシュアンドクラッシュ」「サイドアーム」という、なんとも濃いメンツのオリジナル曲を収録した作品。その中でも筆者のイチオシは、後に一大ブームを巻き起こす「ストII」の原型となった「ストリートファイター」……と見せかけて、実は「絶対合体」こと「サイドアーム」のBGMなのであります。
軽快なリズムと同時に、人類滅亡の未曾有の危機を救うという、なんともつらい宿命を負った主人公たちの悲哀をも表現した美しいBGMの数々は、今なお筆者の心を捕らえて離しません。特に悲壮感がプンプン漂う2面のBGMをひとたび聞けば、気分はまさにロボットアニメの主人公。これはもう一大叙事詩だ!
アーケードゲームばかりがズラリとそろう中、実は1曲だけ収録された「ロックマン」のアレンジバージョンが隠れた名作。複数のステージのテーマ曲をメドレーにした作品ですが、正直このまま歴史の中に埋もれてしまうのはもったいなほどカッコイイです。「ロックマン」の次回作がもし出たときには、ぜひこの曲を聞きながらゲームをプレイしてみたいものですね。 |
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| 発売日:1988年11月21日 |
| 品番:D28B-0008 |
主にシューティングゲーム開発を得意としていた今は亡きゲームメーカー、東亜プランの代表作である「タイガーヘリ」「飛翔鮫」「究極タイガー」の熱~いオリジナル曲がまとめて聞けちゃうおトクな一本。「タイガーヘリ」のBGMは、単純なリズムを繰り返すだけの短い曲ですが、ヘルパー(パワーアップ)が合体する前後でBGMが変わる演出が斬新な作品でした。また「飛翔鮫」では、ゲームオーバー時の曲がこれまた短い曲にもかかわらず、聞くたびになぜか心がとても癒される不思議なメロディを奏でています。そして「究極タイガー」では、途中でリズムがガラリと変わる4面のBGMが特にカッコよくておすすめです。
その他にも、フライトシミュレーションの「ミッドナイトランディング」と「トップランディング」、レーシングゲームの「コンチネンタルサーカス」、そして食人鬼の来襲を想起させるような、怪しげな世界観をイメージさせる「ラスタンサーガ」のBGMが収録されています。 |
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| 発売日:1989年11月21日 |
| 品番:PCCB-00010 |
当時としては珍しい、CD2枚組みで発売された豪華版アルバム。その分値段が高くなり、筆者のわずかな小遣いでは買えなかったので、たまたま持っていた友人からまる1年近くずっと借りっ放しで聞いていました(笑)。
「ダライアスII」のBGMを初めてゲーセンで聞いたときは、ノリノリの曲が多かった前作とはまったく異なる曲調であったため、当初はあまり好きではありませんでした。ところがどうして、繰り返しゲームをプレイしているうちに少しずつ味わい深いものに思えてきて、いつの間にかその虜になってしまいました。たとえば1面の曲である「OLGA BREEZE」は、新しい生命がこの世に出でて、これから大海に向かって泳ぎ出すような場面を想起させてくれます。筆者はこの曲を聞くたびに、シューベルトの「鱒(ます)」のイメージが頭の中でダブるんですよね。
一番のハイライトは、やはり最終面およびエンディング曲の「say PaPa」と「ALL CLEAR」でしょう。いずれもクライマックスのところで、「パパ!」と叫ぶ少女の切ないボイスは、感動を誘うことウケアイです。また、「ALL CLEAR」の曲が途中から「say PaPa」とまったくいっしょになる面白い演出もありますので、ここも絶対に忘れちゃいけない聞きどころです。女声のボーカルが入った「say PaPa」のアレンジバージョンも秀逸の作品で、歌詞は全部英語ですが、とてもいい曲ですのでライナーを見ながらぜひいっしょに歌ってみましょう!
そして忘れちゃいけないのが、3Dシューティングの快作「ナイトストライカー」のBGM。夜の街や寺院などのステージを、ハイスピードで駆け抜けていくゲームの世界観と絶妙にシンクロした曲の数々は聞き応えバツグン。個人的には、聞いているうちに自然とボタンを叩くスピードが速くなってしまうほどノリノリの「Burning Road」と、どことなく切なさが残るエンディングテーマの「シ・メール」の2曲が特におすすめです。 |
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| 発売日:1990年3月21日 |
| 品番:KICA-1005 |
コナミのファミコンソフトの代表作、「悪魔城ドラキュラ」とその続編、「ドラキュラII 呪いの封印」「悪魔城伝説」の3タイトルの曲が楽しめる嬉しい作品。アレンジ曲も2曲(「ドラキュラII」の「血の涙」と「悪魔城伝説」の「遥かなる凱旋(Beginning)」が収録されています。
初代「ドラキュラ」の1面のBGMである「Vampire Killer」は、恐怖感をあおるホラーな世界観とファンタジーとが共存した、ゲーム史上に残る傑作中の傑作。現在でも続くシリーズ作品のサウンドは、すべてこの曲を原点にして出発しているといっても過言ではないでしょう。また、この曲は「悪魔城伝説」での「Dejavu」をはじめ、後のシリーズ作品でも度々アレンジされて登場しています。
「ドラキュラII」は、ゲーム自体は正直あまり好きではなかったのですが、BGMのクオリティは掛け値なしに素晴らしいです。ゲーム中の昼間の時間にはノリノリの曲が流れていたのに、夜になった途端に背筋がゾッとするほど不気味なBGMに豹変するという、この昼夜のギャップが生み出す恐怖感がもうたまりません。
そして「悪魔城伝説」では、ROMカセット内にわざわざ音源チップを追加してまで作り上げた、開発者入魂のこだわりBGMが目白押し。個人的には、主人公たちが長い長い冒険の旅路を勇ましく進むイメージのわく水没都市のテーマ「Aquarius」と、緊張感と同時に爽やかさを感じさせる最終ステージの曲「Riddle」が最高にカッコよくておすすめ。これらの神々しいまでの名曲がファミコン上でホントに鳴っていただなんて、今になっても信じられませんですよワタクシ。 |
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| 発売日:1992年1月21日 |
| 品番:PCCB-00079 |
筆者がゲームミュージックCDを買うときは、実際にゲームを遊んでみてすごく面白いと認めた作品であるということがまず第一の条件です。たとえばシューティングゲームであれば、敵を連射攻撃で倒したり、あるいは弾幕の雨をかいくぐる快感が高いと認めた作品でなければ、わざわざお金を出してまでCDを買うことはありません。
当家にはカセットテープやLPなども含めると100タイトルぐらいのアルバムがありますが、この購入原則を破ってでも欲しいと思った数少ない例外のひとつが、この「メタルブラック」でありました。それまで片手で数えるほどしかゲームをプレイしたことがなかったのに、ある日ブラリと立ち寄った某量販店で偶然見つけたCDを即買いしてしまいました。それだけ、「曲だけでも楽しめればいいや!」と、筆者に思わせるほどの強烈なインパクトとクオリティの高い曲がズラリとそろっていたわけですね。
曲調はボーナスステージのテーマを除き、全体的におよそシューティングゲームのものとは思えないほど落ち着いたものが多いのが特徴。筆者が傑作として真っ先にあげたいのは、1面のBGMである「Born to be free」ですね。まるで静まり返った山頂や海岸で日の出の瞬間を迎えたときのように感動的な曲で、ゲーム開始早々からいきなりプレイヤーにKOパンチを見舞うような強烈なインパクトがあります。また3面のBGMである「AREA 26-10」は、「この曲を聞きながら、星空かプラネタリウムでも見ながら独り空想に耽ってみたい……」という思いに駆られるほどシュールな気分にさせてくれます。
ちなみ現在でも、当家では徹夜仕事のおともとして「メタルブラック」の曲がヘビーローテしています。あのシュールな曲の数々を聞いていると、なぜか気分がすごくリラックスできて、仕事がスラスラと進むようになってしまうから不思議です(今回の原稿でもお世話になりました……)。来る秋の夜長に備え、みなさんも受験勉強や残業のおともにぜひいかがでしょう? |
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| 発売日:1993年8月20日 |
| 品番:PCCB-00133 |
「天地を喰らうII」「キャディラックス」「パニッシャー」の3タイトルを収録。ゲームの発売当時を知るオールドファンであれば、当時カプコンが盛んに売り込んでいた、「Qサウンドシステム」に対応した専用筐体で遊びながら、これらの曲をノリノリで聞いていた思い出がきっとあるのではないでしょうか?
銅鑼や太鼓の音を取り入れるなど、いかにも古代中国という世界観を表現している「天地を喰らうII」。筆者のお気に入りは最終面の「華容道」のBGMで、いかにもクライマックスが間近に迫っているという緊迫感を見事に表現しており、まさに本作品の中でも「白眉」ではないかと思います。
「キャディラックス」と「パニッシャー」は、残念ながら国内ではコンシューマー用にまったく移植されていないため、今となってはお目にかかる機会はほとんどないでしょう。だがしかし、よくよくBGMを聞いてみると、特に「キャディラックス」の曲はどれもこれもがカッコイイじゃああ~りませんか!
チョーキング全開のエレキが際立つヘビメタサウンドの数々は、一見ならぬ一聞の価値あり。筆者の一番のオススメは2面のBGMである「密猟者の森にて」で、オリジナルもアレンジバージョンともクオリティは極めて高し。この曲を作った人は文句なしに天才です(断言!)。 |
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| 発売日:1994年11月18日 |
| 品番:PCCB-00166 |
「VISSIONNERZ ~幻視人~」や「FAKE」などの曲に代表される、女声のソプラノボイスを織り交ぜた独創的なBGMは、他の作品ではちょっとお目にかかれない面白いもの。ゲーム開始直後から2面のボスが出てくるまでの間、ずっと「VISSIONNERZ ~幻視人~」の曲が通しで流れたり、同じ曲をまったく構成が異なる複数のステージで繰り返し使ってしまうユニークなアイデアも、「ダラ外」およびZUNTATAならではの個性があふれるアイデアであるといえるでしょう。
最終面の7面のBGMである「SELF」は、激しい攻撃を繰り出す敵が次々と出てくるのとは対照的に、実にゆったりとした独特の曲調であることに驚かされます。また、7面ではどこのゾーンに進んでも、BGMがボスの出現する直前のタイミングでピッタリ終わるように計算して作ってあるのも心ニクイ演出です。以前に掲載した、ZUNTATAインタビューの際にこの件について当時のスタッフにお尋ねしたら、「ちゃんとタイミングが合うようにプログラムしてほしい」と、ZUNTATAのほうからプログラマーに実際に指示を出していたんだそうです。
こんな細かいところにも、一切妥協を許さないこだわりぶりはさすがZUNTATA!! |
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| 発売日:1995年10月25日 |
| 品番:DPCX-5052~4 |
シミュレーションRPG史上に残る名作のBGMを作曲したのは、ご存知ゲームミュージック界の巨匠、崎元仁氏と岩田匡治氏。CD3枚組の大ボリュームで発売され、しかも2枚目と3枚目のディスクには丸ごとMIDIによるアレンジバージョンを収録しているという、超豪華なラインナップが自慢の逸品であります。
異なる国や宗教、思想をまたいで共存あるいは対立する人物たちが、複雑に絡み合って繰り広げる壮大なドラマを描いているのがこのゲームの大きな特徴です。BGMもまたしかりで、ステージ間のデモ中にしか流れない小曲にも一切手抜きがなく、人間の喜怒哀楽や待ち受ける運命などが巧みに表現されています。ボーカルこそ入っていませんが、その圧倒的な迫力はオペラやミュージカルの曲にも負けないだけのクオリティがあると筆者は思います。
複雑な世界観を織り成すゲームにあって、ひときわ異彩を放つのが、聖騎士がオルゴールを開いたときに流れる「Box of Sentiment」という曲。単音のメロディラインしかないのに、過去の悲しい出来事を乗り越えてたくましく生きるんだ、という強烈なメッセージが込められており、聞く者の心を激しく揺さぶります。 |
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| 発売日:1996年4月5日 |
| 品番:KICA-7695 |
元祖「沙羅曼蛇」ほど知名度はないかもしれませんが、いざ聞いてみるとどの曲もノリがとてもよく、前作とはまた違った独特の味を出しています。
前作の曲をアレンジしたものもあり、たとえば「POWER OF ANGER」は前作の1面のBGMを、「PLANET RATIS」は3面のものをアレンジした曲で、さらに「THEME OF GOREM」は対ボス戦のテーマが元ネタです。また、「THUNDERBOLT」という曲は「ライフフォース」の2面のBGMをモチーフにしていますので、これらのオリジナル曲と聞き比べてながら楽しむのもまた一興です。
聞きどころは1面と6面のBGMになるでしょうか。1面の「SILVERY WINGS AGAIN」は、いかにも「これから旅に出るぞ!」というイメージを見事に表現しており、6面の「DEAR BLUE」のノリノリメロディでは、自機が宇宙空間を華麗に飛び回る姿を想起させ、何回聞いても飽きることがありません。
余談になりますが、筆者はかつてこのゲームの取材のために、神戸にあるコナミのオフィスへと出かけたことがあります。脳ミソや触手がウネウネ動く敵キャラたちも印象的でしたが、それ以上にBGMのきれいな音色とノリのほうがインパクトが大きく、帰りの新幹線の中で聞き覚えたメロディをずっと脳内でヘビーローテーションさせていた思い出があります。あまりにも気に入っちゃったので、後日、CDが発売されたときはゲームソフトよりも先に即買いしました(笑)。
筆者は今も関西方面へ出かける際には、車中で必ずこの作品の曲を聞きながら移動しております。どんなに忙しいときの取材・出張でも、このゲームの曲を聞いているうちに自然とワクワク感がわいてきて、モチベーションがアップするから不思議です。 |
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| 発売日:1996年8月25日 |
| 品番:PSCN-5054~6 |
親子2代にわたって繰り広げられる、勧善懲悪のストーリーが感動を呼んだシミュレーションRPGの傑作。3枚のディスクに収録された曲の総数(トラック数)は、なんと114曲にもおよぶ驚愕の大ボリュームです。
聞きどころは、やはり各章ごとに曲がすべて異なるメインBGMでしょう。いずれもストーリーに即したテーマにピッタリ合わせた曲に仕上がっており、その素晴らしさにはただもう脱帽するばかりです。筆者は第3章の「獅子王エルトシャン」が特にお気に入りで、その哀愁漂うメロディは、まるで悲しき運命を背負ったエルトシャン自身の心の叫び声であるかのように聞こえます。また、2代目主人公のセリスが初登場する第6章「光をつぐもの」のBGMは、亡き父の遺志を受け継いで必死に頑張るひたむきな少年の姿が目に浮かぶようで、思わず目頭が熱くなってしまいます。
普通に聞くだけでももちろん楽しめますが、このアルバムを聞くにあたっては、各章ごとにどんなストーリーおよび時代背景があるのかを、ソフトや公式本・サイトなどで調べながらじっくり鑑賞するのがベストでしょう。 |
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| 発売日:1997年2月10日 |
| 品番:SSCX-10004 |
ご存知、植松伸夫氏の作曲によるプレイステーション草創期の大ヒットRPG。本家ゲームソフトよりも1枚多いCD4枚組の大ボリュームで、「FF7」のBGMの妙味をタップリと楽しめます。
筆者が印象に残るBGMとして、まず真っ先に思いつくのは「虐げられた民衆」という曲。これはゲーム序盤の舞台となるミッドガルで聞ける曲ですが、閉塞・倦怠感の漂う世の中にあって、貧しいながらも一生懸命に生きている庶民たちの様子を、悲壮感を一切感じさせない曲調でユーモラスかつ見事に表現しているように思います。
また、コスモキャニオン村のテーマ曲である「星降る峡谷」は、メロディラインでは笛を、パーカッションには和太鼓風の音色を用いた和風仕立てで、懐かしい山村での夏祭りの風景を思い起こさせます。18歳のときにド田舎から独り上京してきた筆者などは、この曲を聞くと同時に故郷の景色も次々と浮かび、涙腺がついつい緩んでしまいます。
最高のお気に入りは、主人公のクラウドが仲間たちとともにミッドガルを離れ、外の世界へ旅立つときに流れる
(※)「Holding My Thoughts in My Heart」という曲。筆者はこのゲームをやり込んでいた頃と、新社会人として世に出るタイミングがちょうど重なったこともあって、自身の現在地とクラウドたちの行動および曲調がピッタリとシンクロして深~く心にしみました。今でもこの曲の切ないメロディを聞くたびに、若き日の情景をいろいろ思い出すんですよね……。
※正確には、五番街スラムの外辺に来ると流れる曲のことです。 |
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| 発売日:1998年8月7日 |
| 品番:TYCY-5613 |
筆者がここ最近では一番夢中になってやり込んだ思い出のシューティングゲーム(もう10年近くも前の話だけど)。きめ細かく描いたグラフィックの美しさもさることながら、崎元氏が作曲したオーケストラ調の曲とゲームの世界観が見事にマッチしており、何回遊んでも飽きのこない、実に爽快な作品に仕上がっているのであります(ゲームの難易度が高めなのが玉に瑕ですが……)。シューティングの世界観とオーケストラ曲との融合を成功させたという意味でも、ゲームミュージック史上に残るエポックメイキングな作品といえるでしょう。
筆者のオススメは、「DAIKAI-10」という名前のボスのところで流れる「RUIN -破滅-」という曲。ワルツ調のリズムの曲が、ボスがグルグル回転しながら攻撃してくる動きと絶妙にシンクロしていて、ゲーム中の緊張感を大いに高めてくれます。また、STAGE2が始まったときに流れる「REMINISCENCE -回顧録-」は、ちょうど曲が盛り上がるタイミングと、画面のスクロール方向が急激に変わる瞬間とがピタリとシンクロしています。筆者は初めてこの場面に遭遇した瞬間、感動のあまり体がブルブル震えたのを今なお鮮明に記憶しております。
もし、ゲームを実際にプレイする機会があったときには、BGMと画面内の演出とのシンクロにもぜひ注目してみてください。すでに何度も遊んだことがあるという人も、今まで以上に感動すること間違いなしです。 |
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