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2009.09.30


GMCD20選!第1回 GMCD20選!第2回 GMCD20選!第3回 GMCD20選!第4回


 
 

ギャラクシーフォース -G.S.M.SEGA 1- ウイニングラン -G.S.M.NAMCO 2-
ミュージック フロム ソーサリアン ミュージック・フロム・イース II
ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレスVol.2
「バーニングフォース」
ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレスVol.4
「ドラゴンセイバー」
ZERO DIVIDE オリジナル・ゲームサウンドトラック グラディウス III
スペースマンボウ From MSX デリシャス・セレクション / ゲーマデリック
カイザーナックル ナムコ ゲームサウンドエクスプレス Vol.12
ギャラクシアン3 プロジェクト ドラグーン シアター6
餓狼伝説SPECIAL ワールドヒーローズ2 イメージアルバム
ザ・スキーム (サウンドボードII・バージョン) ザ・スーパー忍&ワークス
サンダークロス 765MEGA-MIX
メガセレクション II  -G.S.M. SEGA- escape gort
   
あとがき & GA-CORE1周年記念企画やります!
   




安藤冬樹
みなさん、こんにちは。サイトロンレーベルで音楽制作ディレクターをやっていました安藤冬樹です。現在はGA-COREで大野編集人のもと、サイトのデザインやプロデュースを行っております。サイトロンでのCD制作デビュー作は名盤1500シリーズの「アウトラン」でした。最後に担当したのはゲームミュージック(以下GM)だとアトラスの「GROOVE ON FIGHT」でした。GM以外の音楽制作ではO.M.Y.の「テクノデリュック」や、まにきゅあ団の「まにのろぢ~」などを担当したのが最後でした。第4回となる今回のGM20選では自分が担当した以外のGMも沢山レビューしています。むしろそっちのほうが多いかもしれません。文才がなく拙い表現しかできず恐縮ですが、当時の話もからめつつ紹介させていただきました。楽しんでいただければ幸いです。
   

 
   
発売日:1988年7月22日
品番:D28B-0002
友人の勧めで聴いたこのアルバムが自分の人生を大きく変えたといっても過言ではないです。初めて聴いたとき、GMというジャンルがあるのを知りませんでした。ゲームの音といえば初期のファミコンの音しか知らない。しかもGMのCDが出ていることすら知らなかったという。しかもまさかその後自分がこの会社(サイトロン)で作品を作っていく事になるとは…。
オリジナル音源曲はギャラクシーフォース、獣王記、サンダーブレードの3タイトル。
アレンジはギャラクシーフォース2曲アウトラン、スペハリ、アフターバーナーといずれも名曲ばかり。なんといってもベースの音。チョッパーですよチョッパー。今ではスラップと呼ばれてますけど、このチョッパーベースの音が衝撃的でした。ピッチ(音程)がなんとなく不安定なのも当時PCMのサンプリング音に使える容量やドライバーの関係もあったんでしょう、きっと。でも逆にそれが味になっていると。サンダーブレードにも同じことが言えますね。あんまりカッコイイんでベースでコピーしたりして1人悦に入ってました(笑)。
しかしこのCDのギャラクシーフォースは完全収録では無いんですよね。近年発売された「GALAXY FORCE II & Thunder Blade ORIGINAL SOUND TRACK」では見事に完全収録されていました。サイトロン在職中に名盤シリーズでやりたかった完全収録。当時企画はしたものの、メーカー許諾がおりなくて実現できなかったんですけど見事な完成度でやってくれました。ファンとして本当に嬉しい限りです。
   

 
   
発売日:1989年7月21日
品番:D24B-1003
アレンジ曲はウイニングランとスプラッターハウス。オリジナル音源曲はメタルホーク、ウイニングラン、スプラッターハウスが収録されています。
当時はウイニングランにはかなりコインをつぎ込みました(笑)。SYSTEM21(ポリゴナイザー)を使用したゲーム業界初の3Dポリゴンゲームでなめらかに動くコンピュータグラフィクスに萌えつつ、壁ターンばっかりしてました(笑)。曲は「ひろべー」こと川田宏行氏。アレンジ曲はキーボーディストの国本佳宏氏。元曲の雰囲気を壊さずキレイにアレンジされています。サックスのリフレインが印象的です。さてメタルホーク。曲は「めがてん細江」こと細江慎治氏。大型筐体でSYSTEM IIの売りである回転拡大縮小機能を存分に使用した体感ゲームでした。このゲーム、1曲が結構長いです。元々ゲームが制限時間制のため曲に気をとられていると確実に死ねます(笑)。作業時期が近いと思われる「オーダイン」とは曲の雰囲気は違えど音色がかなり似ています。オーダインの未使用曲「Round X」はむしろメタルホークの未使用曲なのでは…と当時よく思ってました。スプラッターハウスは…、あまり好みではなかったので当時はスルーでした。そもそもスプラッター嫌いなのもあったんですけどね。
   

 
   
発売日:1988年4月21日
品番:K30X-7703
古代祐三氏は、当時のゲームミュージック界でFM音源を一番うまく使いこなしたコンポーザーではないかと。このソーサリアンでは40曲前後作曲担当していて、作曲のみならずこのゲームで使用しているFM音源ドライバ"MUCOM88"も古代氏の自作ドライバなのです。独特の音色もさることながら限られた音数の中、ドライバも駆使してPSGもうまく使って作るアンサンブルは絶妙というほか無いでしょう。
楽曲も名曲のオンパレード。沢山のシナリオの集合で構成されているゲームシステムなんですが、全てのシナリオでそれぞれの専用曲が用意されているという豪華さ。全58トラックからなるこのCD。聴き応え十分です。ただ曲数が多いため基本ループ曲は1ループしか収録されていません。1枚に収めるためには仕方なかったんでしょうが、是非2枚組みにして欲しかったなーと思います。
さて、お気に入りの曲ですが…いっぱいありすぎます(笑)。そんなこと言っててもはじまらないので、まずは「オープニング」。やっぱりソーサリアンはこの曲からですね~。ピアノが弾けたら真っ先に弾きたい曲でもあります。そして「ロマンシア」は過去にファルコムから単独でリリースされていたゲームからのシナリオで音楽はもちろん原作ゲームのロマンシアから。これも古代氏の曲ですね。追加でボスの「ヴァイデス」が新作となっています。ボス曲といえば「ルシフェルの水門:クラーケン」しかり「暗黒の魔道士:ブルー・ドラゴン」しかり「メデューサの首:メデューサ」しかり神曲が多い。それから「天の神々たち:天上界」のPSG擬似ベンドダウンもスゴイ。ドライバを使いこなす古代氏ならではですね。そして「エンディングI」もゲームの達成感を感じられる名曲です。
   

 
   
発売日:1988年6月21日
品番:K32X-7704
イースシリーズの中でも最高傑作と呼ばれるイースII。曲はもちろん古代祐三氏がメインで担当。本作がファルコム在籍時の氏の最後の担当作となりました。オリジナルのFM音源(YAMAHA YM2203)版から始まるこのCD。エスニックなメロディラインとノリの良いサウンドが絶妙にからみ、最高のゲームオープニングを演出していました。また当時も話題になったフルアニメーションのオープニングは、いまどきはあたりまえでも、80年代ではTVアニメのオープニングみたいな演出がされているの事でさらに感動したのを覚えています。「ノルティアの氷壁」「サルモンの神殿」も"古代節"炸裂です。─ ハイ、ここでよくある間違い。いわゆる古代節な曲の「PALACE OF SALMON (サルモンの神殿)」は実は本作で数曲担当している永田秀哉氏によるもので、よく古代氏の曲と間違えられます。他にも「RUINS OF MOONDORIA(ムーンドリアの廃墟)」「CAVERN OF RASTEENIE(ラスティーニの洞窟)」は永田氏の曲です。また永田氏もFM音源に精通し、SHARPのX68000(マンハッタンシェイプと呼ばれるツインタワー筐体がサイコーでした!)用で内蔵のFM音源(YM2151)、ADPCM、外部MIDI機器の同期演奏が可能なサウンドドライバ「NAGDRV」の作者でもあります。話がそれましたが2人の素晴らしいコンポーザーが産んだ「イースII」の名曲の数々は今でも色々なハードに移植されつづけ、新しく世に出続けています。PSP版も夏に出ましたね。
さて、アレンジバージョンのほうですが5曲を収録しています。アレンジ、鍵盤はセンスオブワンダーの難波弘之氏、ベースがナルチョ(カシオペア)、ギターが是方邦博氏、ドラムが小森啓資(センスオブワンダー)氏。フュージョン界では屈指のプレイヤーばかりでした。
   

 
   
発売日:1990年2月7日
品番:VICL-15001
とにもかくにもオレ的No.1GMは間違いなくコレ。もう何回聴いたかわからない。CD擦り切れてます。クレジット音から始まるTaking Offを聴くだけでテンション上がりますね~。
このゲームを一言で説明すると、3Dタイプのシューティングゲームなんですけど、主人公「天現寺ひろみ」の6日間の卒業試験という設定です。曲はkawagenこと川元義徳氏。個人的にスルーしていた「スプラッターハウス」の作曲者です。CDでは1日につき4ステージ(午前、午後、夜、明方)のうち午前、午後、夜のそれぞれの面の曲をつなげて1トラックにまとめてあります。というより、そもそも1曲として作った曲をゲームの中でそれぞれの面にわけたというほうが正しいかもしれません。本来の形に戻ったと。お気に入りは「Bay Yard (1st Day)」「Sarinuka Sands (2nd Day)」そして「Grass Land (4th Day)」。神曲です。ディレイの聴いた気持ちよいメロにバックの煌びやかなシンセ、スネアと連動したタンバリンも気持ちよいです。ラスボス曲の「Lunar Spaceport」は曲が戦闘の激しさを物語ってます。
コレがメガドライブに移植された時は小躍りしましたね。早速発売日に買って意気揚々と電源を入れプレイした瞬間に両肩を落とすことになるというオチですが。音が全然違った。スペックからして期待するほうが間違ってるんですけど…(笑)。最近Wiiのバーチャルコンソールアーケード版を購入してオリジナル音源を堪能しまくりました。最終面はコンティニューできないという悪夢が待っていたんでラスボスの曲はちょっとしか聴けませんでしたけど(汗)。というわけでオレは卒業できませんでした…。
ああそうそう、唯一このCDで惜しむべきは「Bay Yard (1st Day)」にゲームS.E.がかぶっていること。こればかりはホントにやめて欲しかった(苦笑
   

 
   
発売日:1991年3月21日
品番:VICL-40014~5
「ドラゴンスピリットの続編が出るらしい」そんなウワサを聴いて真っ先に曲の出来が気になりました。そして当然期待を裏切らなかった。しかも感動的に出来が良かった!!曲はもちろん細江慎治氏。音も格段に良くなっていて一つ一つの音をかみ締めながらコンポの前で正座して聴く感じでしたね。全て聴き終わった直後、またすぐに最初から。メシを食うのも忘れて永久ループですよ(笑)。前作「ドラゴンスピリット」では2面火山ステージの曲が一番のお気に入りでした。そしてこの「ドラゴンセイバー」でもやはり2面火山ステージの曲が一番好きですね。そして前作「~スピリット」と面構成と音楽がシンクロしていたのにはわけがあった。隠しBGMの存在です。なんとドラゴンスピリットの曲(6面までのBGMとエンディングBGM)でゲームをプレイできるという隠しモード(1P側の2つのボタンを押しながらスタートボタンを押す)が存在しました。全く違和感無く前作の音楽でプレイ出来るという素晴らしい仕様。音も高音質になってアレンジされていて、素晴らしい出来でしたね。もちろんその曲はDISC2のほうに完全収録されています。
そしてアレンジ曲は「水没都市」「火山」「氷穴」の3曲。アレンジは米光亮氏。米光氏のアレンジはとにかく素晴らしい。原曲のイメージを損ねることなく旨みをアンプリファイアされたアレンジは自分の理想とするアレンジャーでした。後に改めて紹介しますが、サイトロン時代に外部アレンジャーを選ぶ時、米光氏を選んだのは、PCエンジンの「イースI・II」での素晴らしいアレンジ実績の上、このアルバムでのアレンジの素晴らしさが決定打となったのは言うまでもありません。
   

 
   
発売日:1996年5月2日
品番:ARCJ-37
ジェノサイド(アクション)やラグーン(RPG)、ファランクス(シューティング)など、ジャンルを問わず次々にヒット作を出したZOOM。どのゲームもマシン(主にX68000)の性能を最大限に引き出し、さらにハイセンスなゲームデザインとコンセプトワークでユーザーを魅了しました。そのZOOMがプレイステーションに参入した第一弾ソフトがゼロディバイドでした。それまでの音楽も素晴らしくハイセンスだっただけにゲームもさることながら音楽にも大期待したものです。実際にゲームをプレイして音楽を聴いたときの高揚感は今でも忘れません。全体的にディストーションギター+シンセサウンドが絶妙に絡み合うロックフュージョン系で構成されています。ZERO DIVIDEは「A NATION OF POISON(TAUステージ)」から必ず始まる。このゲームを代表する曲ですね。「CONFUSION(IOステージ)」はギターのワウカッティングが最高にカッコイイ。「柔」の文字がシブいEOSのステージは曲名「NIPPON」のとおり和楽器を取り入れたテクノ。「WAITING FOR THE SOUND OF THUND(ZEROステージ)」は主役機ともいえるZEROのテーマだけあってパワーコードのギターリフがメチャメチャカッコイイ。さらに2コーラス目のキメで1コーラス目と違う3/4拍子のキメを持ってくる巧みさが絶妙。どの楽曲も単純なループ曲ではなくソロも含めた1曲の完成された曲なので、純粋にインスト音楽として聴くことが出来たのも良かったです。
コレだけの完成度の高いGMが一時期ZOOMのサイトから無料ダウンロードが出来たという時期もありました。現在は残念ながらこのサービスは終了しています。サントラもなかなか手に入りにくいですが、入手できたら是非聴いて欲しい1枚です。また、続編のZERO DIVIDE2のサントラも非常に完成度が高くこちらもホンキでオススメします!
   

 
   
発売日:1990年2月21日
品番:KICA-1001
「In The Wind」はオレにとっての「モーニングミュージック」!というのもこのCDを買ったころはラジカセのタイマーで目覚まし替わりにこのCDが自動再生されるようにしていたからです。爽やかな風を感じる素晴らしいアレンジから始まります。2曲目「Hit And Away」は各ステージのメドレーアレンジ。原曲の雰囲気を壊さずキレイにまとまっています。3曲目「Legend」はオーケストラ風アレンジでまた良いです。4トラック目に収録されているドラマは…正直いらない気がします(笑)。この頃はGMのサントラも色々な付加価値をつけて実験的にやっていたのかもしれませんが…。
オリジナル音源(ちなみにアーケード版です)のほうは特に「ウ~」という女性コーラスが特徴的でした。グラディウスIIから多用されているオーケストラヒットも健在です。楽曲のほうも過去のグラディウス以外のコナミの名作をも彷彿させる曲のオンパレードで、コナミファンなら必ず納得できる名曲ぞろいです。また「A Long Time Ago」はグラディウス、沙羅曼蛇の曲メドレーになっています。これは実際にゲーム中で隠しステージ(ラスボスの吐く弾にあたるとそれぞれの面にワープ)で使用されていて、当時の音源を再現したものになっています。
このアルバムは比較的入手しやすいと思うので見つけたら是非ゲットすることをおすすめします。
   

 
   
発売日:1990年4月5日
品番:KICA-1006
一見ふざけたタイトルに見えますが、かなりマトモなシューティングゲームで、楽曲も実は名曲ぞろいなんです。当時何の気なしにこのCDを買ってみた記憶がありますが、予想外な良さにビックリしました。またこのゲームはMSX(80年代後半に発売された家電メーカーも参入した規格統一パソコン。家庭用TVにも接続できました)で発売され、コナミが独自に開発したSCC音源をゲームカセットに内蔵していました。PCM音源こそ使っていませんが、逆にイマドキな音がしますよ。1、2トラック目は1ポート当たりMSX1台を割り当て、8台をシンクロさせて作った"超SCC音源"ともいうべくアレンジ曲が収録されています。オリジナル音源版も全般的にコナミ節であるもののグラディウスシリーズとはまた違った良さがあります。どれもベースの音がアナログシンセライクにブリブリいっていて超カッコイイです。個人的なオススメは、ノリが良くサビが印象的な「Battle SHIP (1st.BGM)」、「グラディウス」や「沙羅曼蛇」的アプローチの「Parallel SPACE (4st.BGM)」、変拍子で後半のリフがカッコ良くどことなく「悪魔城ドラキュラ」的な雰囲気がある「Fire WARNING (7st.BGM)」、メロディアスで切なさを感じる「MEMOIRE (Ending)」です。
余談ですが、ニンテンドーDSの「がんばれゴエモン~東海道中 大江戸天狗り返しの巻~」はGBAソフトの「傑作選!がんばれゴエモン ゆき姫とマッギネス」と同時にDSに挿入するとDS上でこの「スペースマンボウ」が1ステージのみ遊べるらしいです。お持ちの方はおためしあれ!
   

 
   
発売日:1994年1月21日
品番:PCCB-00143
「やるやれやらない人まね大嫌いボクらの名前はゲーマデリック!」というわけでフルアレンジアルバムとしては2作目となるデータイースト ゲーマデリックのベスト盤「デリシャスセレクション」です。ゲーマデリックといえば100%社内人員で構成されているにも関わらずプロ並みのテクニシャン揃いでした。「MARO」こと吉田博昭氏のギターは音圧がありTOM佐藤氏とのツインギターのコンビネーションも気持ちよかったです。ATOMIC花田氏は多弦ベースを使用し安定したプレイはもちろん多彩なプレイが印象的でした。ドラムのングジャ三浦氏はレコーディング時に打ち込みモノと同期を取るためにドンカマ(曲には収録されないバックリズム)を聴きながら安定して叩けるスゴ腕の持ち主でした。これがキチンと出来るドラマーさんて実はそう多くないんですよ。また、ライブ時に派手なステージパフォーマンスで楽しませてくれたMR☆K氏のボーカルもゲーマデリックの魅力のひとつですね。実は普段は物腰がやわらかく大人で物静かな方なんですよね。 そして鍵盤パートはセーラ、RAIKA、りんりん、TAYHEY各氏と一番メンバーチェンジのあったパートでしたが、みなさんそれぞれプレイに味があって良かったです。それから、バンドのマネジメントをされていた「SHOGO」こと酒井省吾氏のバックアップも社内でキレイにまとまった素晴らしい演奏を聴かせてくれたこのバンドにはかかせないものでした。
さて、このアルバムは過去にリリースされたアレンジ曲に加え、当時最新の「ファイターズヒストリー」をメドレーアレンジした「ファイターズヒストリー・メドレー」と、ライブで演っていた「ゲーマデリックのテーマ」をスタジオ新録したアルバムでした。前半曲はファンとして聴いていた頃の曲、ウルフファング以降は自分がCD制作担当だったので思いいれも深い曲が多く、自分にとって色々な思い出がつまったベストアルバムです。
「空牙」のオリジナル音源はGM初のギターソロをフレーズサンプリングした傑作でした。そのサントラである1500シリーズに収録していたアレンジバージョンが1曲目となっている「Vaper Trail(空牙)」です。当時非常に感動して自分でもギターでコピーしたのを覚えています。特にこのアレンジでは前半の激しいハードロックから打って変って、後半のアコースティックギターのアルペジオをバックにしたリフレインが加えられていてさらに味のある仕上がりになっていますね。「ROHGA(ウルフファング)」はサイトロンに入社してすぐに担当した1500シリーズでした。MARO氏とRAIKA氏の長~~いソロバトルをスタジオ内で生で見て鳥肌が立ちっぱなしだったのをよく覚えています。ATOMIC花田氏のベースソロも忘れちゃいけませんね。この頃はたしかTUNEの5弦ベースを使われていたと記憶しています。そして新録の「ゲーマデリックのテーマ」は曲もファンキーでカッコイイけどRAPの歌詞がとにかく素晴らしい。GM好きならその歌詞に共感できると思います。是非聴いてみてください!
   

 
   
発売日:1994年9月21日
品番:PCCB-00159
メタルブラックで人気を不動のものにしたYack.こと渡部恭久氏の作品。自分がCD制作を担当した作品の中でもかなりお気に入り上位です!曲もさることながら音色も絶妙でツボをつきまくりのサウンド。渡部氏の曲は「メタルブラック」にしろ「エレベーターアクションリターンズ」にしろ、近年の「ボーダーダウン」なども含め、必ず聴き手のツボを突いてきます。「ツボが何処にあるのかを知っている」のでしょう。そこが間違いなく人気の理由ですね。
お気に入りは和也のテーマ「LOOK AT ME!」。前半のゆったりとした雰囲気から徐々に盛り上がる構成が最高にカッコイイです。バーツのテーマ「SPLENDOR」もオススメ。アルシスソフトの某曲を彷彿させるコード進行がサイコーです。エンディングの「Bigininng of the end」は各キャラのテーマのモチーフメドレーになっています。ほんの一瞬しか出てこないフレーズもあるので、この部分があのキャラか!という楽しみ方もできますね。
また声優も豪華で、矢尾一樹、島津冴子、置鮎龍太郎、久川綾、石川英郎、江川央生、田中一成(敬称略)と今なら確実に全員集めたらよほどの大作でないかぎりきっと予算オーバーなキャストですね。このCDではキャラクターのミニドラマも収録しています。中でもお気に入りはバーツ役の置鮎龍太郎氏のセリフの抑揚。「ところがShit!!」コレ最高です(笑)。
あ、このCDではライザのドラマパートで対戦相手となっているマルコ役の音羽一郎氏も忘れちゃいけませんね。正体はZUNTATAのOGR氏です…ってみんな知ってるか(笑)
キャラクターイラストは結城信輝氏でしたね。CDの特典はキャラのイメージをモチーフにした書き下ろしのタロットカードでした。色んな事情で2枚のカードがくっついてます。切り離しはセルフサービスで(汗)。ちなみにゲームは超難易度が高いです。絶対クリアできません…。
   

 
   
発売日:1994年5月21日
品番:VICL-15026
大阪で行われた「国際花と緑の博覧会」で28人同時プレイ可能だった360度モニターによる3Dシューティングアトラクション「ギャラクシアン3」をゲームセンターで稼動できるようにしたのが「シアター6」です。その名のとおり6人同時プレイ可能です。当時SNK関連のレコーディングでよく大阪に行っていて、初めてプレイしたのは梅田キャロットでした。元々「シアター6」のサウンドは4チャンネル作られていてRSS(Roland Sound Space /ローランドが開発した仮想立体音響システム )も使用されていたことからCD化の際に単純に2チャンネルのステレオに落とし込むだけでは済まなかったようです。コンポーザーは細江慎治氏と佐宗綾子氏の名コンビ。バキバキのスラップベースが絡んだトリッキーなリズムセクションが気持ちよいです。特に突撃時の「Fight Back a Chap!」は超名曲。カッコ良すぎです。趣味で耳コピしてMIDIファイルを作ったりしてましたね~。
また当時二子玉川にあったナムコのテーマパーク「ワンダーエッグ」にあった「ギャラクシアン3」のブリーフィングVTRのためにリメイクされた「Before the gate」も収録されています。当時ワンダーエッグで何回も並びなおしてプレイした記憶がこの曲を聴くとよみがえります。名曲で。さらにレーザーディスク「スターブレード」用に書き下ろされた5曲も素晴らしい出来です。
余談ですが「シアター6」は愛知県西尾市にあるゲームセンターで今でも稼働中とか…。
お近くの方は訪れて生G3を体感してみては?
   

 
   
発売日:1993年10月21日
品番:PCCB-00138
ゲーム的には1作目「餓狼伝説」でSNKの格闘ゲームの基盤を作って「~2」でブレイク。「~SPECIAL」はその集大成です。SNKの格闘ものの曲は複数人数で作曲していることが多く、さまざまな曲があって毎回収録が楽しみでした。
ビッグ・ベアのテーマ「ター君と北ピー」餓狼1のライデンのアレンジ。作曲者とアレンジャーの名前を曲名に使うとは(笑)。 このアルバムでの1番のお気に入り曲はダックキングの「Duck Dub Dub!」。なのに…なのに完全2ループをモットーにやってきたのに1ループ収録なんです、この曲。なぜこんなことになったのか未だ理解不能ですが、ホントにすみません…痛恨の確認ミスです(汗)。 隠しキャラの「リョウ・サカザキ」はCDのリリースタイミングの関係でキャラ名などの情報が表に出せずCDの曲名表記では「????」にしていました。
ちなみにGMの曲名はCDになるまでついていない事が多かったですよね。曲はカッコイイのに脱力系のタイトルがつくなんてこともありました。余談ですが、SNKではないあるメーカーの担当の方が「曲名とか無いんで適当につけといてください」なんてエピソードもありましたよ(笑)。
さて、S.E.コレクション。このころからボイスの数が増えて電話帳みたいな厚さのS.E.コードリストが(汗)。しかし全ての音を収録がモットーの1500シリーズ。このころは1/4(9mm)のオープンリールで収録してました。編集はテープにカミソリを入れて物理的に切り貼りです。さすがにこの分量を切り貼りするのは無理なのでジョイスティックを使ってリアルタイムでボタンを叩いて収録しています。タイミングが遅いとCD全体の収録時間がどんどん延びてしまうので気をつかいましたね~。最初にゆっくり録ったら20分以上になってしまって、さすがに長すぎるので1音1音のタイミングを短くして録りなおしたりもしました。今なら画面で波形データ見ながら編集できちゃうんですけどね。S.E.収録はこの後に発売されていくSNKの格闘モノ作品郡でさらに苦労することになるんですけど…(笑)
ちなみにサイトロンの1500シリーズではこのアルバムがNo.1の販売枚数を記録しました。チャケチャケチャケハ!
   

 
   
発売日:1993年10月21日
品番:PCCB-00138
ADKの対戦格闘アクション「ワールドヒーローズ2」のアレンジアルバムです。1曲目「白夜のフィヨルド(エリックのテーマ)」は、フジテレビ「ニュースJAPAN」の初代オープニングBGMとして6年間(1994年4月~2000年3月)ものあいだ使われていました。まさかそんな形で使用されるとは、関係者一同誰も思わなかったでしょう。何故使用されていたのかは未だ謎ですが…。
さて、本作は曲数が17曲と多かったためアレンジャーは複数で分担作業をすることになりました。「ドラゴンセイバー」のレビューでも書きましたが、過去に米光亮氏のアレンジを気に入り、このアルバムでお願いすることにしました。担当してもらったのはフウマ、ドラゴン、DIOのテーマの3曲。アレンジの打ち合わせで双方のスケジュールがなかなかあわず、ゲームミュージックフェスティバル'93を開催中の日本青年館の2Fの倉庫で打ち合わせをしたのを覚えています(笑)。米光氏なら絶対間違いないという確信のもとに完全おまかせでアレンジしていただきましたが、想像以上の出来で大満足でしたね。中でも「Murder-D-(DIO)」では米光氏自らギターもプレイ。トリッキーなフレーズも難なくこなし最高のアレンジに仕上がっています。あ、そうそうギターといえば本アルバムでは野村義男氏も参加しています。アレンジアルバムとしては完成度の高いアルバムになっていたのではないでしょうか。
   

 
   
発売日:1989年12月21日
品番:25A2-8
古代祐三氏がファルコムを去ったあとに手がけたボーステックの「ザ・スキーム」のサントラ。PC8801mkIIのサウンドボードII(ステレオFM音源(YM2608)6音+リズム6音+SSG3音+ADPCM音源1音(波形メモリ256KB)と当時の音源としてはかなり豪華仕様)を駆使したスーパーポリフォニックサウンドが売りでした。本作のドラムの音源はカシオのRZ-1というリズムマシンからとったもので、元々この音はY.M.O.の高橋幸宏氏の音です。
「I'LL SAVE YOU ALL MY JUSTICE」ではオーケストラヒットとハンドクラップが印象的なユーロビートで、古代氏の作品の中でも屈指の名曲といえるでしょう。「coward!」のギターのパワーコードは古代氏自身で弾いたものをサンプリングしたもの。またベースの音色にもかなりこだわっていたようで「shout down!」では生のチョッパー(スラップ)ベースにFM音源でどこまで近づけるか挑戦したようですが、「ギャラクシーフォースのベース音(PCMサンプリング)を聴いた時はガックリしました」と語っていました。さすがにサンプリングの音には勝てないですよね。でも制約のある中で音作りを追求する姿勢がたまらなく魅力的ですね。それこそGMの真髄です!!本作には残念ながらサウンドボードIIを搭載していないPC88で鳴るノーマル音源版が収録されていません。サウンドボードII版とは全く違う曲になっているノーマル音源版は、後に発売になった「アーリーコレクション」とさらにその後サイトロンで発売した新録音盤「ザ・スキーム」に収録されています。実は…このゲームを一度もプレイしたことがありません。本作は曲のほうが有名で一人歩きしてしまった感があります。いつかプレイしてみたいものです。
また後半に5曲収録されているアレンジ曲のエンジニアを担当したのはY.M.O.などを手がけた寺田康彦氏。随所にアルファレコードならではのスタッフが関わっているのも興味深いですね。
   

 
   
発売日:1989年12月21日
品番:25A2-8
「古代祐三の代表作」とくればこのアルバムも忘れちゃいけないでしょう。本作に収録されている「ザ・スーパー忍」の音源はPC88版の音源。もちろんゲームはメガドライブですが、古代氏の最も得意とするサウンドボードIIを駆使してPC88上で作られています。古代節炸裂のボス曲「TERRIBLE BEAT」、スキームからの流れを汲む「LIKE A WIND」「RUN OR DIE!」や「OVER THE BAY」も良いですね。「SILENCE NIGHT」のFM音源とPSGの煌びやかな独特な音色もファルコム時代を彷彿させます。ゲームのほうもかなり良い出来で、下手ながらも最終ボスまでプレイしました。しかし難易度が高くて、どうしても最終ボスが倒せず、未だにクリアしていません。Wiiのバーチャルコンソールに登録されているので今度改めて曲を堪能しつつ再挑戦してみようと思います。
このCDには電波新聞社によってリメイクされたX68000版「ボスコニアン」用に書き下ろした曲も収録しています。これがまたすさまじく神曲となっていて「ザ・スキーム」でこだわったベースの音色をさらにグレードアップした「BLAST POWER」のチョッパーベース的音色なんかはFM音源の歴史の中でも最高の部類に入る出来の音色といえますね。こんな音を作れるのは古代氏だけでしょう。
また、21曲目に収録されている「INNER WORLD」は、いとうせいこう氏原作の映画「ノーライフ・キング」中に登場したゲーム”撃墜王小竹向原X”で使用された劇中GM曲です。流れたのはほんの一瞬でしたが、この曲を聴くためにこの映画見ました(笑)。
さらにアレンジ曲も4曲収録されています。「CHINA TOWN」はスキームの「I'LL SAVE YOU ALL MY JUSTICE」を彷彿させるユーロビートアレンジとなっています。
ラストを飾る「BLAST POWER」のアレンジだけはなんとも肩透かしをくらった感じでした。あの激しい曲がこんなしっとりとしたアレンジになっているとは(笑)。これはこれで悪くはないんですけどね…。個人的には元曲を豪華にしたアレンジを期待しただけにちょっと残念でしたがアルバム自体は間違いなく名盤です!
   

 
   
発売日:1989年5月21日
品番:276A-7703
タイトルは「サンダークロス」ですが、オリジナル音源では加えて「ホットチェイス」も収録されています。アレンジ曲は「サンダークロス」「A-JAX」「沙羅曼蛇」「グラディウスII」といずれもコナミを代表する名作のアレンジが収録されていました。実は「サンダークロス」は一度もゲームをプレイしたことがありません。この頃はゲーム以上にGMというものに強く興味を持ってゲームをプレイする前に、新しく発売されるGMCDを買って聴きまくっていたという時期でした。もちろん「ホットチェイス」も同様に未プレイです。クルマのゲームということ以外、どんなゲーム内容なのか未だに知りません(汗)。機会があれば是非やってみたいんですけどね。でもその「ホットチェイス」の楽曲は当時相当ヘビーローテーションしてました。PCM音源のサンプリング性能の問題なのか怪しいピッチで鳴るブラスセクションと荒いサンプリングでヒステリックな音色のドラムが刻む激しいビートにアドレナリンが出まくりでした。「It's A Hard Wai In The Suburbs」は特に名曲。何度聴いたかわかりません。アレンジは存在しませんが、この手の曲はこういう荒れた音色ならではの味があるので、下手にアレンジされてキレイな音になるより、オリジナル音源のほうが良かったりします。
「サンダークロス」はクリアなFM音源(YAMAHA YM2151)のみで対照的でしたね。作曲はコナミ矩形波倶楽部の「プロフェット深見」こと深見誠一氏と「J_KANE」こと兼田潤一郎氏。アレンジ曲にもなっている「Skywalker (2st.BGM)」は爽やかコナミ節。名曲です。グラディウスIIIの「In The Wind」」も深見氏の曲ですが、双子の関係にある曲だとご本人がライナーノーツで語っていました。 「Great Battleship (4st.BGM)」のギターリフは当時メタル好きだったこともありギターでコピーして遊んでましたね。あのギターの音はFM音源だけで作られてるとは思えないヘヴィで良い音でした。
アレンジ曲のみの収録となる「A-JAX」はメインテーマとなる「Final Command A-Jax」。これはゲームもよくプレイしていたので思い入れが深いです。 「沙羅曼蛇」は各面のメドレーアレンジ。「グラディウスII」からはエンディング曲「Farewell」。いずれも矩形波倶楽部の顔である「ミッシェル古川」こと古川もとあき氏の爽やかなギタープレイが堪能できます。ライブで笑顔で楽しそうに弾く氏のギターはとても気持ちが良いです。
   

 
   
発売日:1991年7月21日
品番:APCG-4014
フェアチャイルドの戸田誠司氏のプロデュースによる往年のナムコGMのリミックスアレンジです。戸田誠司氏といえばサイトロンでも「ストリートファイターII」のアレンジなどで大変お世話になっていました。戸田氏はプロデュースのみで実際のアレンジは複数の別の方が担当されています。
さて、 ゲームの元音源を使用したリミックスアレンジといえば細野晴臣氏の元祖GMCD「ビデオ・ゲーム・ミュージック」ですが、本作は基本となるリズムトラックに乗っける形の90年代テイストのダンス系リミックスとなっています。ゲーム中に使用されているボイスや音源はしっかりと使用されており、ダンス系リミックスアレンジとしては非常にうまく料理されていると言ってよいでしょう。
「NAMCO IN THE '80S」はナムコゲームの中でもギャラガ、パックマン、ラリーX、ディグダグ、マッピー、ギャプラスと初期のものをメドレーアレンジしています。細野氏も同様の素材を扱っていましたが、比較してみると面白いかもしれません。アプローチの違いもそうですが、時代の流れを感じますよ。
ゼビウスは「Tekno Mix」と「Beat Mix」の2種類が違うバージョンで収録されていますがアレンジャーが同じため大きな違いが出ていないような気がします。もっと別物にしても良かったんではないかと…。 源平討魔伝、ワンダーモモ、妖怪道中記と80年代後期のゲームも元の素材を活かしつつリミックスアレンジされています。これは必聴です!
   

 
   
発売日:1991年12月15日
品番:PCCB-00077
「スーパーハングオン」の「SPRINTER」のアレンジから始まるこのアルバムはSEGAのGMバンド「S.S.T.BAND」の2枚目のベストアルバム。SEGAの社員にプロのミュージシャンを加えたバンドで演奏力はピカイチのバンドでした。サイトロンに入りたてで担当になった「BRIND SPOT」(S.S.T.BANDとしては最後のアルバムとなってしまいましたが)は非常に思い出深いものがありますが、今回はファンとして聞いていたころのCDを紹介します。「BELLDEER WIND」は松前公高氏のオリジナル曲。本来はサイトロンで開発していたメガドライブ用のゲームのメインテーマになる予定だった曲でした。かなりの名曲だっただけに製品化されず残念でしたが、原曲となっているこの音源が残っているのは本当に良かったと思います。「EARTH FRAME G」は「G-L.O.C.」を元に作られた大型体感ゲーム「R360」用に書き下ろされた光吉猛修氏の曲。このアルバムでは新加入したドラムの「スプラッシュ熊」こと熊丸久徳氏のドラムで「TURBO君」こと斉藤昌人氏のベースもあわせて新規で録りなおして収録しています。トリッキーな16分キメキメ系のフュージョンで琴線ふれまくりでした。このアルバムで一番好きな曲です。また日本青年館で行われたゲームミュージックフェスティバル'90から「SWORD OF VERMILION (Live Version) for VERMILION」「POWER DRIFT MEDLEY (Live Version) for POWER DRIFT」を収録。特に「VERMILION」は先に発売されていたLive盤「S.S.T. BAND LIVE」には収録されておらず、貴重です。
そして完全新録となった「BONANZA BROS. MEDLEY for BONANZA BROS.」は、スタジオにて一発録りで収録されたもの。通常は打ち込みパートなどを前もって録音しておき、それにあわせて各楽器をオーバーダビングをしていくレコーディング方法をとるのですが、この曲は一気に全楽器を差し替え追加ナシで録音したものです。現場を見ていないので何ともいえないのですが、音からするとライン録音(楽器から音を直接取り込む)のではなくスタンドマイクを立ててスタジオ内の音を全部一気に録っているようです。一発録音は音の分離が悪かったりするデメリットはありますが、ライブ感が出てノリの良いものになるメリットがあります。実際に音を聞くとわかりますがプレイヤーの声やスタジオの空気感が出ていて楽しい雰囲気が伝わってきます。これも高い演奏能力あってのレコーディングですね。他にも名曲が目白押しのこのアルバム。比較的入手しやすいようなので是非手に入れて聴いてみてください。
   

 
   
発売日:1996年9月20日
品番:PCCBX-00001
いよいよ最後のレビューとなりました。自分の担当したCDの中で最も思いいれの深い作品です。GMCDかというと微妙な位置づけではありますが当時の話も含めつつ少し長めに紹介したいと思います。
当時、 サイトロンでGMCDの制作に携わりながら、上でも多数レビューであげていますが個人的に好きだったnamco、コナミ、ファルコムは別のレコード会社からCDをリリースしているというジレンマがあったのです。好きだったそれらメーカーのCDを担当したかったというのがホンネでした。自分ならこう作る、こうしたいのにという欲求は正直かなりありました。
そして96年。細江慎治氏がnamcoを退社したというニュースが飛び込んできました。そのニュースを聞いて、これはチャンスかもしれないと思い、早速コンタクトをとり会いました。今までとは違ったアプローチで「細江慎治」「佐宗綾子」「相原隆行」という3名のGMコンポーザーをブランドとして、過去の彼らの代表作のテイストを持つベスト盤的オリジナルアルバムを作ってもらおうという企画を持って。全てではないですが、実際に彼らの代表作である具体的なゲームタイトルを例にあげて曲をコンセプトを伝えたりもしました。結果的に素晴らしくうまみのつまったアルバムとして完成したと思います。またこのアルバムに収録した細江氏の「sakura MANKAI」佐宗氏の「Cold Pipe」相原氏の「Amusementive Crime」が、当時所属のARIKAで開発中だった「ストリートファイターEX」用に逆アレンジ(基盤音源用にアレンジ)されてのちに使用されました。オリジナルアルバムの曲が先行して発表され、後にゲームに使用されるというパターンはそれまでには無かったのではないでしょうか。
さて、アルバムでは素晴らしいミュージシャンの方々も参加していただいています。SNKものでも大変お世話になり、毎回素晴らしいプレイで最高の仕事をしていただいたスーパーギタリストの梶原順氏。弾くたびにアプローチの違ったアドリブソロを複数弾き、選びがたいトラックを作って制作側を悩ますとう事もあったり(笑)。間違いなく国内最高のスタジオミュージシャンです。そして青木智仁氏のベースプレイも最高でした。残念ながら近年お亡くなりになってしまった事が本当に悔やまれます。ギ○ラクシ○ン3風「Joker」のベースは青木氏にお願いしたかったんですが、スケジュールがあわず別の方になりました。青木氏が担当していたらどんな風になっていたんだろう…。スティーヴ衛藤氏のメタルパーカッションは超絶。「おはようございまーす」といってスタジオに持ってきた楽器がドラム缶だったりクルマのドアだったり、鉄パイプやらチェンソー、拡声器まで(笑)。いったい何が始まるのかと思いきや、レコーディングブースの中で暴れまくってました(笑)。その模様は「cold pipe」で聴けます。「escape beat」や○ーリング○ンダー風の「smart guy」ではエリック宮城氏のアバンギャルドトランペットが聴けます。他にもたくさんのプロミュージシャンにお世話になりました。とにかく最高のミュージシャンばかりです。
このアルバムで一番のお気に入りは1曲目に収録した細江氏の「RAINBOW JUICE」。氏の代表作を振り返るようなメドレー風楽曲です。本人曰く7色に曲が変わるのでレインボージュースなのだそうです。過去作品の集大成というコンセプトに応えていただいた最高傑作です。
そして○ッジ○ーサー風「circle game」はその名のとおり細江→佐宗→相原→細江と曲を途中まで作って次の人が続きを作るという作曲方式をとっています。よく聴くとどの部分を誰が作ったのかがなんとなくわかる気がしますね(笑)
この曲はプロモビデオも録りました。みんな徹夜続きでボロボロでしたが(笑)。そのプロモビデオをCD-EXTRAにしてムービーファイルで同時収録しています。
他にもバリエーションに富んだ名曲の数々がつまったオイシイアルバムでした。比較的手に入りやすいようなので、聴いたことのない方は是非入手して聴いてみてください!
   

 

4週にわたってお送りしたGM20選、いかがでしたでしょうか。新たな発見はありましたか? 色々な人が色々な想いでゲームミュージックに関わってきたほんの一部だったのではないかと思います。

「自分ならこのアルバムをレビューするのに!」とか「それは違う!」という意見もあるかもしれません。

そこで…

みなさんからのゲームミュージックCDのレビュー記事を大募集します!

1タイトルにつき500~1000文字程度でレビューしてください。自分の曲に対する思いいれを語るもよし、コンポーザーについて語るもよし、まつわるエピソードを語るもよし、思う存分語ってください!

GA-CORE1周年記念特別企画として「これを聴け!GMCD20選ユーザーレビュー編」を12月に公開したいと思います。

こちらの 投稿フォーム よりどしどしご投稿ください。

複数応募もOKですよ!たくさんのレビューお待ちしております!

そしてGM20選の第1回目に編集人の大野から予告のあった企画がいよいよスタートします。
本来はこの記事のアップと同時にスタートする予定でしたが、準備の都合により来週10月7日からのスタートとなってしまいました。楽しみにしていた方ゴメンナサイ!!

その企画は…「ゲーム探偵団」様とGA-COREのコラボ販売企画「GMCDフェスティバル!」です。
今となっては入手困難なレアな中古GMCDが毎日続々入荷予定ですのでお楽しみに!

そしてさらに翌週10月14日からは、装いも新たに新インタビューコーナーもスタートします。 次に登場するクリエイターは誰でしょう!?そちらもお楽しみに!

今後もスタッフ一同一丸となってゲームミュージックファンに楽しんでいただけるサイトを目指して頑張っていきます!
それにはみなさんのご協力も必要です(切実)!
是非今後ともGA-COREを 何卒宜しくお願いいたします。

2009年9月30日 GA-CORE 安藤 冬樹


 
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